#53 蕎麦屋 香月

原爆の街の空はどんよりとしている。

昼下がり、路面電車が走る喧騒の中、昼飯を何にするか考えながらとぼとぼ歩いていたら、鶏人の大将に出くわし、それならと、一緒に昼ご飯を食べに行くことになった。

最近、昼の営業をやめ健康志向になったという大将のリクエストで、ざる蕎麦屋に決まった。

前々から通るたびに、気にはなっていたが、高級感ある店構えに、少々、敷居の高さを感じ、未だ暖簾をくぐったことがない…

店内も、和の高級感が漂い上品そのもの。

やはり、敷居が高いのか、ランチ時間というのに客が居ない…

十割蕎麦の白と巻き寿司のセットを注文し、1,250円。

新蕎麦をいただく。

この蕎麦屋は、広島では珍しいほんまもんの蕎麦屋。

少々、出汁が薄いのが気になったが、値段分の質の高さを感じた。

次回は、違う蕎麦をじっくり頂きに来ようと思ふ…