行楽の季節…
酒を呑みたいが為に、息を呑みながら、雨風に耐えてくれと、寿命の短い淡いピンクたちを見守る広島の民…
一方、ピンクより赤だと、むさしの弁当とビールを両手に、スタートダッシュで勢いのある緋鯉たちの姿に、酔いしれる広島の民…
寒さも和らぎ、色々な意味で良い季節になって来た原爆の街である。
俺は、桜を鑑賞するほど、美的な心は無く…
カープは、好きだが観に行くほどの興味は無い…
桜なんていうのは、呑兵衛の呑む口実の為にあるアイテムにしか感じない、貧しい感覚を持つ俺…
今夜は、隠れ家である波来寿しで一献。
烏賊、鮪のぬたで生ビールを呑む幸せ。
今夜の広島は、寒い。
無休の身だから、夜桜で一杯やって風邪でもひいたら身も蓋もない…
寿司に行く前に、つまみがてら、普段頼まない斜向かいの鉄板焼き屋に、迂闊にも、ゲソバターをオーダーした。
相変わらず、しょうもない味である…
不味そうに食っていると、寿司の親父がサービスにと、蛍烏賊をくれた。
色んな店舗から、手軽に食べたいものをオーダー出来るのが屋台村のストロングポイントだが、たまに気まぐれでしょうもない店からしょうもないものをオーダーしてしまった日には、途轍もなく後悔してしまうケースも起こる…
豚の何巻きか忘れたが、これもそのしょうもない鉄板焼き屋のメニュー。
全く不機嫌になる不味さ…
親子でやってるか知らないが、こいつらの人間性も気に喰わない、そして、店の名前すら記憶に無いほど、俺の中では存在が薄い。
鉄板焼き屋の駄版料理を後悔していると、機嫌を直してとばかりに、親父さんが、春野菜の天婦羅盛りを運んで来る。
うん…
香ばしく、衣自体に下味を付けているので天つゆが必要無く、充分に旨い。
しょうもない鉄板焼き屋にオーダーするんじゃ無かったと、改めて後悔…
真打ちの握りが来たので、土佐鶴の冷酒で楽しむことにする。
中トロ2貫・細魚・海老・水烏賊・鯵・いくら軍艦・栄螺のラインナップ。
波来自慢のバラエティー細巻き。
筋子や鉄火、そして海老など、その日の材料次第で気儘に巻く親父さんの細巻きは最高の酒の肴になる。
桜なんかいらない、卯月の夜…
Sentosa_Berry
特技は料理と、BASS弾き… グルメ&旅行(海外・国内共)を好むSOHO 代表のBlogです! 宜しくお願い致します!
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